時は2091年、日本国は30世紀を迎えた。そして遺伝子操作分野において世界にさらに名を広めていた。
その遺伝子操作というものは、火・水・木・金の原子をDNA化し
人間のDNAの一部に組み込み、新たな｢ヒト｣を作り上げるというものだった。
火の遺伝子｢Hephaestus(ヘファイストス)遺伝子｣を組み込まれた能力を持つヒトを｢『炎帝』の能力者｣
水の遺伝子「Poseidon(ポセイドン)遺伝子｣を組み込まれた能力を持つヒトを｢『玄帝』の能力者｣
木の遺伝子「Satyr(サテュロス)遺伝子｣を組み込まれた能力を持つヒトを｢『蒼帝』の能力者｣
金の遺伝子「Ares(アレス)遺伝子｣を組み込まれた能力を持つヒトを｢『白帝』の能力者｣
と人々は呼んでいた。

さらに日本国はあの歴史的惨劇を再び繰り返そうとしていた…
領土の少なさと食糧不足から、22世紀には｢日本国憲法 第9条｣の廃止、｢国際連合｣の脱退、｢京都議定書｣の離脱
それと共に『日本国軍保有宣言』と『外国侵攻宣言』を全世界に出した。
その後、次々に｢非核三原則｣の廃棄、軍隊の徴兵制の復活、高齢社会により徴兵年齢の低年齢化、
そしてとうとう女性までも志願兵という形で軍隊制度を作り上げた。
日本政府は争うことで新たな土地を支配し、近未来訪れるであろう｢貧困｣という危機から逃れようとしていた…

登場人物

第一話｢能力者｣
第二話
第三話
第四話「オルレアンの乙女―Jehanne Darc―」
第五話「闇への近道」
第六話「二重人格」

番外編「青いヴェールを纏った女―A holy woman―」